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仁徳天皇条に「枯野」という名前の船の説話が出てくる。
だが、この説話は、まず第一に「野」(野原)の話ではなく、
ましてや、「枯野」(枯れ木ばかりの野原?)の話でもない。

船の名前の音形(ないし語形)は「カレノ」(ノは甲類)であり、(※もしくは「カラノ」)
その音形に対し、「カレ」(枯)という訓と、「ノ」(野)という訓が、
借用的に使われているだけである。一般的に借訓表記と言う。

つまり、「カレノ」という音形が表すところの語の意味は、
「枯」の字義とも「野」の字義とも関係ない。しかしながら、
意味不明な言葉をわざわざ名前として提示するのも妙だ。(※テクスト上の命名原理が問われる)

では、此処に提示された「カレノ」という言葉は何語で、
どういう意味の言葉か。それは、説話そのものが示す。
説話の内容から、「カレノ」はアラム語と考えるしか無い。(※敢えて限定するならば、シリア語

#アラム語であることを前提として、説話を読んでいくと、
#説話が掛詞的に展開していることが明瞭に掴み取れる。(※掛詞的とは、音形上の連鎖を言う)
#ストーリーが先にあるのでは無い。言葉が先にあるのだ。
#その言葉こそが、固有名詞の上に載せられているわけだ。

2010/09/02(木) 03:00 物の名前 記事URL COM(0)
移行用にHPを開設。但し使い勝手が分からないので、
とりあえず、いろいろ操作してみる段階。工夫次第か…
2010/08/30(月) 02:00 未整理 記事URL COM(0)
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